ほねのちから(BPM)を支える三脚
ヒトの身体性を探求しようとする方途は無限ですし、診方によって万華鏡のように姿を変えて来ます。それは多くの先達のいう『小宇宙』を如実に感じさせるものです。”言語の有効性と無効性”との表現があるように、この行為自体、その憂目にあることなのかもしれません。しかし、めげずに進もうとする中で、「生成化育と生老病死」を解析しようとする眼鏡として、”ダーウィンの進化論”は絶対的存在感になっています。異論反論は世の常ではありますが、無自覚な判断基準化している時点で、学術界に於ける影響力は破格と言えるでしょう。流石に、『世界の天才』です。自身が、脊椎動物の動作可能性を考えようとするに際し、この眼鏡をかけさせてもらうのも自明であります。ご紹介する、ほねのちから(BPM:bone pointing method)は、ここからの成果提出になると思います。今回はブログの場で、この方法を支える三脚としての論理を載せさせていただきます。
➊ 動きを学ぶ不思議な生き物:認識論
「食と性 という生存動機を越えて、動き自体を洗練させるのは、ヒトだけです。この現象は、言語 音楽 数学 と相まって学びの実態を見せてくれています。では、実態とは何でしょうか? それは一言、広大無辺の世界に基準を持つことに他なりません。五十音 アルファベット 数字 音符 等は、認識基準としてヒトの探究心を泳がせるエートスを形成し、文化科学を創造します。この基準を、時間と空間双方に暴露されつつ奏でられる動感メロディー作曲(運動学習) に求めるとき、発生よりこの方、動きの起点であり続けている骨点が見出だされました。それら骨点群は、進化の荒浪をくぐり抜け、原始の憶を残しながらも、ヒトの動きの創造という作曲、作詞にも似た世界での音符、言語として息づいています。ほねのちから は、その骨点を機能的に再編成し、運動学習の基準となる 身体言語 として運用しています。」
❷ 何故、今、骨か? ~東洋思想との再会~:生命摂理
「調和的変化は、東洋思想の中核『易経』が示す真理です。この真理を、体壁系効果器に照射する時、映し出されるのは、骨とその実態 であります。陰陽の適用をすれば、陰となり、収縮タンパクと太極を成します。この陰陽太極こそ、脊椎動物進化の足跡でしょう。効果器『陽』としての収縮タンパク絶世の時代に、今一度、骨(脊柱 頭蓋 四肢)を取り戻す意味は大きいのです。」
❸ ダーウィンに聴く:進化論
「ヒトのからだの中には、動物だった頃の憶が、たくさん残されています。その憶が、今の私達を創っているとも言えるでしょう。憶と言っても、内容は、食 呼吸 排泄 生殖 感覚 体温 動作 等、あらゆる面に渡ります。それは、内臓系 と 体壁系 に大きく分けられ、互いの関係性が動物たることの意味を浮き彫りにしてくれます。中でも、体壁系は象徴するものであり、我々脊椎動物に至る進化の元です。筋 腱 靭帯 骨 神経 脳 が含まれ、正に 感じ 考え 動く物の正体であります。ほねのちから では、動物の運動可能性としての骨(機能的骨点)に着目し、ヒトに宿る動物的能力の解放を目指します。
動作のコツは、骨にありました.」
この3方からの立脚は、せめてもの安定を期してのものです。同時に方法論開示も進行してゆきます。