ポジショニングというコーチング

「ポジショニング:positioning」

 ほぼ和製英語と化した、”位置決め”を意味する言葉です。世相を見渡せば、楽器演奏の運指/球技スポーツや、格闘技における位置/ビジネスマーケティングでの差別化概念 等に使われているようです。このままですと、日常用語として埋没するのみの定めであり、あらためての脚光を浴びることもないと想われますが、ここではそれを引き出します。意図は、ポジショニング概念を運用することの効果性を強く感じるが故、のことであります。

では、どのような関連した意味を引き出そうとするのか、と申しますと、

存在

定位

平衡

出自

関係

注意

課題

といった視点が挙げられます。各々に解説を付けます。

「存在」➡ 指導する側・指導される側の存在を相互認識し、等価点を明確化すること。”認める”という膨大エネルギーの場。

「定位」➡ 存在を手掛かりにして、自己認識:アイデンティティー(心理的自己完結)を確保・確立すること。また、身体性における中心と末端を基準とした、高い空間認識力を形成すること。

「平衡」➡ 定位の裏返しで、社会的平衡/身体的平衡含め、決して見えない現象ではあるが、ポジショニングの肝になるゆえ、鋭意に考えること。

「出自」➡ 上記のアイデンティティーと重複しており、個人が民族が最も拘り、自己の精神成立の基盤となっている言葉。この満足と心理完結は、最も重要である。

「関係」➡ 相互の関係地図に於いて、どこに番地するのか、ということ。これこそは、精神分析・カウンセリング・コーチングの第一歩。

「注意」➡ 意識現象の注意と拡散の一方。拡散背景から湧き起こる注意の選定こそ、臨床でのポジショニング指導の真骨頂。

「課題」➡ 注意と関わりながら、目的・目標の了解の中で、潜在意識が必ず働くゴールデンキーワード。

 以上、様々ランダムに例示しました。ポジショニングという意識・感覚の場所の力は、非常に大きなものですし、せめてものメタフィジカル解釈が充てられます。是非皆さんも、今一度注意を傾けて視てください。

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