内臓力2

 脳死による植物状態

 臓器移植が引き起こす人格変容

などは、動物における臓器の意味を浮かび上がらせる現象でしょう。また逆に「脳至上主義」に気付かされる切欠ともなるかもしれません。一般には万物の霊長と、ヒトが自負する”脳”がまさに、独り歩き、しているように映るのは私だけでしょうか?認知~AI技術の時代の中で、益々に臓器認識が薄れていると感じられる昨今です。しかし、全き状態(陰陽太極のバランス)が、存在の『健』である事実を想うとき、過度な偏重は修正される必要性が強く感じられます。小宇宙身体を代表する”五臓六腑”の連関世界を、腑分けには依らない洞察と近代論理で、今一度掘り起こして見たいと考えています。結果として、概念と臨床における、『基礎体力としての内臓力』の提案になるでしょう。第一回東京五輪時代に、猪飼道夫先生が示された”体力樹状図”で分類された枠には収まらない事にはなりますが、これこそ時代が求める”包括眼”の仕業と思います。

 我々の意図するその内容定義は、前回のブログ内に記載してありますので、参照ください。➡ 内臓力の定義

 ここで定義を補足する、器官を診る視点群をご紹介します。

2極の系統 → 内臓系 と 体壁系

3葉の発生 → 内肺葉 / 中胚葉 / 外肺葉

5つの器官系 → 呼吸器系 消化器系 泌尿器系 生殖器系 内分泌系

 こういった分類になぞらえますと、内臓力は、2極の内臓系 3葉の内肺葉 5つの器官系の呼吸器・消化器に当たります。胸腔と腹腔の多くを、この臓器群が占めることや、発生進化とその変身様相(ゲーテと三木成夫のメタモルフォーゼ)の実験とその思想性は、大いにその論拠となっています。消化と呼吸の一連性は言わずもがなのことではありますが、摂食ー消化ー吸収ー排泄 の流れ自体も、大きく診れば”呼吸現象” になる訳です。故に、内臓力に定義したように、呼吸ー消化吸収排泄という機能へ、特に注目することになります。近年の「腸ブーム」は限局的ではありますが、免疫性や脳機能との関係性まで洞察が進みゆく方向は、まさに先端生命科学領域です。また、同じように「呼吸ブーム」も横隔膜を介しながら、強く関与して来ます。

 オリエンタルな包括身体観 と 西洋医科学 の鋭利な分析眼 の融合は、当時で言うところの、蘭方 と 本道 の合体に等しい事でしょう。江戸末期から明治期の日本で、南方仁が遭遇したような違和感とその統一を、ここで演出します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ten + 15 =