知的ミラーニューロン始動法

 コロナ感染症による活動制限下、室内または遠隔でのせめてもの代替行為が多く見られます。その中でも、「書籍紹介」リレーが目に留まりましたので、このテーマに焦点を当ててみたいと思います。

 少し歴史を振り返ります。

抽象概念の発達 → 文字の発明 → 記録媒体と、その変遷(粘土/木/竹/紙/磁気/デジタル)→ 印刷技術革命(活版印刷)→ 知識の共有化

 こんなところが概観かと想われます。この人類史の流れのなかで、人間のヒトらしさを存分に発揮して、現代文明を築いてきたことは皆が信ずるところです。上記した、知識共有の民族精度が”識字率”として存在し、国家形成の基盤になっている事も同様でありましょう。幸い我々日本人は、共有意識または知的好奇心が旺盛であったことも手伝い、「寺子屋」を舞台としながら、その率は高止まりと云えます。だからこその”明治維新と戦後復興”の達成は、間違い無いと考えています。当たり前の背景ではありますが、優秀なる国民性を自負する重因子と捉えることは妥当です。

 ここから、文字(書籍)を介したミラーニューロンへ飛躍します。大前提としての、多くの活字に当たってゆくことの力の凄まじさ、は言わずもがなとさせていただきますし、一冊を精読することも勿論に推奨します。逆に、速読論の是非に言及する意図は全くにありません。読み方は様々ありますので、それぞれの感性に合わせた方法が最適でしょう。そんな想いのなかでも、今回の提案は万人に言える普遍性ある内容です。脳のミラー性(脳だけに限局できないのも事実)の発見は、小宇宙脳の解明での大きな第一歩と云えますので、CAでは大事に扱って行くつもりです。実証された機能ゆえ、存分に使い尽くすことほど利口なことはないのではないでしょうか。

 その始動法とは、『書店(書棚/図書館)巡り法』です。そんなこと当然、と聞こえて来そうですが、まあ聴いてください。通常、左記した場へは目的のモノがあって出向きますが、CAの場合は違います。所謂、ミラー性を動員する目的で行く訳です。大きな場ほど、様々な領域を網羅した多くの見識群が、言語表題を掲げて鎮座しています。そこで出る挙句は大方、「ああこんな視点から書いているのか、へえー。」ではないでしょうか?少なくとも、自身の持ちえた世界よりは、広くて大きくで深いと想われます。そう感じられた対象は一度棚から引き出すということになるでしょうし、目次や著者に眼を通すかもしれません。その時に生じている自身の感性とのズレが、本当に貴重な体験となり、自己創造の源泉となります。ズレの大きい、印象度の強い表題こそは、言語表現のままミラーしたい訳です。”言葉を吸う”と言えば、そのまま知的呼吸となるでしょうし、現代表現になぞらえれば、脳地図の番地が増えるのです。何度も申しますが、ズレ と ミラー がポイントです。そのポイントを押さえつつ新たに立ち上がる番地を地図に書き込むこと、の為に場へ赴くのです。一見に素朴な行為ですが、この意図で定期的に行うことを、CAでは知的トレーニングとも言ってみたいと考えます。AIで言うところの、ディープラーニング への招待なのです。

 実践いただく場合の留意点を補足します。

〇自身の専門領域以外に羽ばたくこと

〇ネット一発検索では絶対に出来ないトレーニングであるということ

是非とも参考になさってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

two + 6 =