オープンスキル と クローズドスキル

 スポーツ含めた、指導支援・コーチングに直接なテーマです。

 ご存知の通り、上記は種目特性から診て、スポーツを大きく二つに分類しようとするものであります。簡易に説明しますと、オープンは、ルール化された種目の達成目標に対して、主に対人・対物等による妨害や変化という外的要因を克服する能力を問うものであり、クローズドは、 ルール化された種目の達成目標に対して、オープンほどの外的負荷はなく、環境に対して自己の表現能力のみを問う内的要因に比重を持つもの、とされています。例として、オープン種目は球技全般・武道(スポーツ??)等、クローズド種目は陸上・体操・水泳・ダンス等が挙げられます。この両者は、トレーニング構成を考える上でも、一見の特性分類以上の深い意味合いを持つゆえ、取り上げた次第です。深い意味合いとは、現代の用語で云う『認知性』に属する視点で覗くことであります。各々の種目で動員される感性を、認知の眼で捉えてみるとどうでしょうか。オープンは「対応」、クローズドは「拘束」の言葉に集約されると想われます。 言い換えますと、懐柔・開放・フリー・ルーズ/固執・閉鎖・ストイック・タイト とも出来るでしょう。この認知特性は、ルール規定から日々のトレーニングと習慣、ひいては取り組む人間の精神構造までをも包み込んで浸透します。 事実、その領域における高い感性を体得すべく、努力が積み重ねられている訳です。

 しかしここで提出したいことは、その互いの相補性であり、正にバランス感覚になります。いわゆる、オープンの中にあるクローズド感性/クローズドの中にあるオープン感性、であり、通常のトレーニング学で云うところの、専門性と一般性の解釈がはまるのかもしれません。このバランス性の維持は、重要ながらも、ともすると崩れがちになり、トレーニング構成はどちらかに偏ることになります。あらゆる事象に於ける過度な偏りは、ヒトの変化・進歩に対して抵抗となる仕組みから捉えても、その轍を踏みたくはありません。ではどうすることが、より適切な構成になるのか?

 答えは当然に、認知性で挙げた言葉、「対応」感性と「拘束」感性の融合にあります。この視点を、日々のトレーニング構成に生かすことに尽きるでしょう。具体的には、球技種目の実践者が、用具を手放し、体操・ダンスのような精密な操作に没頭すること、陸上種目の実践者が、タータンから放れ、曲線と自由度の世界に投入すること、であります。ここから得られることは、データ化・可視化を越えて、量を創る”質”として、その実践者に強く影響を与えることでしょう。

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