ヒューマニエンス「”怒り”ヒトを突き動かす炎」を視て

 感覚 知覚 感情 情動、そして思想こそ、唯一最高のエネルギーであります。中でも、”怒り”の潜在暴発性は他を凌駕するレベルです。その特性を垣間見れば、動物的側面と人間的側面がない交ぜとなっており、ヒトの感情を創る素地が露わになるようです。この事は、人間現象の理解には欠かせないテーマゆえ、番組視聴後の挙句をいくつか書こうと思います。

➊ 投企と怒り

 動物の威嚇は、それが表現された場で終了し、後腐れなしで種によっては和解も付属するようです。これは、多くを反応レベルで生きる動物でのことでありますが、人間の場合は、大分質を異にしています。それはいわゆる、記憶機能を媒介として”根に持つ”ということが生ずる意味では、後腐れこそ、動物と比較した、人間の怒りの一特性と言えるかもしれません。こういった属性を支える象徴は、脳の前頭前野が取りまとめる『投企性』に他なりません投企性こそは、創造・計画等、人間文明を創る根幹ではあるものの、それがあらゆる感情をも膨らませ、引き伸ばしてしまうことは、正に痛し痒しなのであります。因みに、良くも悪くもこれらの感情源泉は、腸であり、そこと繋がる偏桃体であり、取りまとめる前頭前野である、との連関はこれから拓かれゆくテーマとなっています。

❷ LIFE MORTS(=人生の致命傷)

 LIFE 生命や身体を守るとき

 INSULT 侮辱されたとき

 FAMILY 愛する家族を守るとき

 ENVIRONMENT 自身の居場所を守るとき

 MATE 友人を守るとき

 ORDER 社会の秩序を守るとき

 RESOURCE 資源を守るとき

 TRIBE 自分の属する集団を守るとき

 STOPPED 自由に移動できないとき

 上記は、人間が怒りの感情を抱く典型的なパタンの頭文字を取った標語です。一つ一つを自身に乗せて見るとき、誠に頷けると思います。ここで視えることは、動物性の部分、人間性の部分が分かれること、また、人間的パタンを創る自己の延長・第三者視点・共感性が如実であることであります。番組内でも出された、『義憤』感情などはその真骨頂です。この義憤は、歴史に大きく影響を与えるほどのエネルギーを待ちますが、個人的には、1936年に日本国で起きた”226事件”などを想い起します

❸ネガティブアンガー

 SNS時代、奇しくもの更なるリモート時代の中、インターネット上で頻発する”炎上”現象を危惧しての表現として出されたものです。この意味は、怒りの後の和解可能性や、理解の深まりに導くことの無い、不毛なる攻撃行為であります。交流こそ人間、触れてナンボのヒト、を裏切る世相の中、衝動・投企で巻き起こる怒りを如何に宥め、収め、せめてもの調和に導くか。アンガーコントロールを語源とする、management の必要性が今こそ求められていると強く感じています。マインドフルネスなる仏教感性が流通することも、納得の昨今です。

❹怒りのコントロール

 ❸とも関わることですが、怒りのコントロール術として、番組内で出された方法を追記します。

 噴出した感情を具体的に紙に書き出し、その紙を丸めて捨てる…

 この行為が、前頭前野の怒りの活性を抑制したデータも提示されていました。一見すると、「そんな馬鹿な、子供染みたことだ」と一笑に付されてしまいそうなことですが、決してそうでもありません感情は最大のエネルギー…という言葉は、この現象を説明する最有力な表現になります。少し平たく言い換えますと、マイナス感情の体内鬱積を解消するため、呼気として体外に出しつつ、その曖昧さを言語という具体形状エネルギーに乗せ換えて消去・処理する、ことであります。この事は、『感情呼吸』という理解が適切と感じています。

 エネルギーとしての感情、それを形状・意味として現す言語、これこそがメタフィジカルコーチングの入り口です!

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