交雑力

 これまた聞きなれない言葉ですが、常用国語辞典には載せられています。以下、そのまま書きます。

交雑 「まじること、特に動植物において、別の種、または別の品種の雌と雄とをかけあわせて雑種を作ること。交配。

 字義を臨床で言い換えれば、野菜の品種改良 競走馬の血統交配 ★ヒトにおける近交係数 等が当たるでしょう。その目的はもちろん、まじる、まぜることによる新たな関係性創造を期待してのことです。そして、結果として生まれた新品種は、より美味で、病気に強く、良く走る、という方向へ変種しているかもしれません。まさに交雑の可能性はそこに現れます。また、混ぜる対象の関係性は、縁遠い程に効果的というのも事実です。こう書きますと、種の保存 と言ったところのみに適用される法則と思いがちですが、決してそうとも言えません。少し頭を柔軟にすれば、あらゆる場に見え隠れして来る筈です。ランダムな例示として、ヒト科ヒト属の雑食性(草食・肉食含む)、スポーツのクロストレーニング、調味の甘辛、食物発酵、陰陽太極、などが挙がりますし、皆同じ範疇で扱えるでしょう。

 では、交雑礼賛を逆に診るとどうでしょうか? エキストラクト(抽出) 純粋 専門 単離 要素 因子 構造 辺りは、直ぐに浮かぶ概念と想われますし、合理性の代名詞のようにも見えて来ます。これらは、現代のあたかものエビデンス世相を下支えする考え方になっているのは、お分かりだと思います。では、この相対させた、交雑 と 抽出 をどう考えるのか?

 単刀直入に言いますと、生きる力の源泉は交雑性にあり、との表現に尽きると感じ、考えています。前回のブログで書いた、「どれだけ自分を騙すことが出来るようになったか?」の名言もここに合わせることになるのです。平たくすると、どんな自己にも成れる、清濁併せ吞む、価値の多様性、客観視、に意訳されるでしょう。少なくとも、生存の法則性に叶い、強く生き残る可能性を引き上げることに直結すると思います。コーチングにおける要諦は、ここに存在します。

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