悲しい酒

 ご存知の通り、戦後日本の女流歌手最高峰「美空ひばり」の持ち歌であります。いきなりのテーマではありますが、youtubeで、本人の表現を3度ほど視聴されたのちに戻って来てください。

10分後

 お聴きになって、正直、どのように感じましたか? 「わざとらしい、凄い説得力、純演歌だ、時代を感じる、等」色々と感想を持たれると思います。この紹介の意図は、”究極のパフォーマンス” としての紹介です。事実、あの歌唱表現をしながらの同時的涙腺開放状態の維持、が実態であります。ヒトは、歌手でなくとも時に歌うこともあるでしょうし、情動の高まりとともに涙することもあるでしょう。これこそがヒトの人間たる大いなる印になっています。しかしこの人間的感情行為を、同時に、しかも演技で、かつ高い表現性の中で果たせる感性を魅せられるにつけ、これこそ”究極のパフォーマンス”だと言わざるを得ないのです。だからこその大ヒット歌謡とすれば、今更ではありますが、敢えてこの時代に振り返る意味は深いでしょう。コーチングに学術を入れようとしつつある昨今、美空ひばり さんの世界をどう解析するでしょうか?心理学におけるメンタルトレーニングでも、感情コントロールは肝中の肝ですし、認知療法でのダブルタスクは常套手段だと思います。この両義を、ペルソナに乗せて視聴者の前で熱唱し演ずること、優に学術を超えたものだと言えます。

 周辺を見返せば、読経・声明学と西洋音楽(音符と楽譜)の融合になる日本独特の演歌世界、古賀政男メロディーの歌謡系譜、天才歌手美空ひばり、といった類まれなることの集積ですので、確かに最高峰と言って相応しいでしょう。同時に、四季豊かな日本国土が、これを生み出す基盤であることも間違いないと考えます。そうではあっても、人間的情動の極致である感涙、を即興で自在にパフォーマンスに昇華しうる感性は、本当に稀有な能力である訳です。

故に、パフォーマンスをコーチングする立ち位置からすれば、ここに通ずることは必須と感じています。

さあ、あらためて「悲しい酒」 聴いてみてください。

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