律動 リズム 周期 振幅 回転
前々回の「穴」に付加して、律動現象を挙げようと思います。この事は、どのようにでも言い換えられ、上記したように リズム 周期 振幅 回転 としても、掴まえる対象から大きくズレることはありません。業界では一言、リズム感 なる用語で実態も不確かなまま運用されている状況です。唯一そこに『理』らしきものが存在するのが、音楽界であります。一見の適性基準としての、”絶対音感/絶対音階” が知られていますが、それすらも証明された知見ではない事実を診ても、正に「穴」と言えるでしょう。穴とは言え、主戦場である音楽界は、その普遍性解明にいつの世も躍起となっています。隣家として学ぶことが多いと感ずるのは、私だけでしょうか?それに比して、数ある要素の中の一つとは言え、探求が遅々としているのが身体業界です。調整力という抽象用語に埋もれさせて久しい訳です。国内の歴史を診ても、その足跡は薄弱で、大谷武一先生 松延博先生 以外は、強いエネルギーが感じられません。強いエネルギーと言えど、何かに到達したことではありません。その意味でも、これからの重要なる仕事領域を残しています。クラーゲスとボーデに悩ますことから、次に進むことなのです。
ただ現象的・直感的な繋がりを想わせるダンス文化との融合は、有意義な知見を期待させることだと思います。自身も、多くのダンサー感性に共鳴しながら、その可能性と方向性に心が躍るばかりです。一人の先達をご紹介すると、それは 七類誠一郎氏 でしょう。この方の人生を掛けたリズム感の探求(黒人感性への挑戦)は、類まれなる業績と信じますし、そこで見出された知見はこれからあらためて価値と意味が見出されてくると想われます。皆さんも是非、「インターロック」の全身律動へ投入してみてください。しかし誠に残念なことに、七類さんは既に急逝されていることを付け加えておきます。
要素だけを言葉で拾えば、生命 音 周期 回転 そして共鳴と、その原点は極大に拡がります。そこで、大袈裟な、、と逃げることなく、敢えてそこから迫りつつ、眼前現象へ焦点化する姿勢で臨まない限りには、本当の生物的・人間的意味は浮かばないと想われます。生物として、進化様相を正面から捉えたとき、海における潮の満ち引き がその底辺にある律動になる筈です。女性の性周期と月の満ち欠けの同期性に意味することは、如実に示すことと言えましょう。