本当の ラストサムライ 3

 系譜としての白虎隊から、予科練に戻ります。個人的に惚れ込んでいる故に、その実態を様々な側面から診ている中で、その人間的能力に関して書きたいと思います。世界の航空史は、ライト兄弟からという一般認識よりスタートし、エンジン性能ープロペラー複葉機ー単葉機ージェットエンジンージェット機ーマッハー宇宙ロケット、といった概略で進んで来ていると想われます。当時日本に於いては、最も有名な『零戦:零式艦上戦闘機』を筆頭に多くの航空機開発技術が積まれましたが、敗戦を機に、その技術や感性が自動車開発へ転用されて来ている経緯があります。しかし更に時代を経て、jaxaの宇宙技術や、三菱ジェット機開発へ、空への再びの盛り上がりを見せています。こういった日本人の高い技術力の原点が、いわゆる、宮大工や刀鍛冶の持つ”手指感覚の鋭さ”や”理系感性”が基盤になっていること、ほぼ間違いないのではないでしょうか。実は予科練生徒の特性も、理系適性の高い人間であったこととも、関係が深いのです。総じてその実態は、数字以前の空間認知能力であったと聴けば、納得してもらえるのではないかと思います。そう、彼らの能力に何を診るのか?と問われた時、「ジェット機以前のプロペラ時代において、最高度の空間運動性能を誇った機体を駆使し、最高レベルのヒト空間認知力を、生死を賭した状況で世界に示したこと。」と言えるのではないでしょうか。予科練OBではありませんが、名著『大空のサムライ』を書いた、零戦の名パイロットである坂井三郎氏が、このことを、究極の自己統御、と表現されていることを知って身震いした記憶は忘れもしません。この解釈は、我ながら自負しているところもありますので、興味をお持ちの方がいれば、是非ディスカッションしたいと考えています。

 予科練の系譜は終戦で途切れたと思っていたところが、数十年の時間を経て、今に復活したことは、皆さんもご存知だと思います。それは、エアレースのパイロット:室屋義秀さんその人です。プロペラー単葉機ー空間認知の視点でいえば、間違いなくその血が引き継がれています。また、血の系統を拡げれば、「体操ニッポン」も大事な親戚関係になっている訳です。その辺りの解釈視点は、引き続きお話して行きます。

 ヒトの天:空:宇宙への憧れは、”認識の拡大”という法則に則った、自然な行為でありましょう。現代に至っては、ワールドワイドという国境レス活動を引き受ける、重要なる移動手段と化しています。しかし反面、感染症の世界拡散を引き起こすという問題性も露わになっていることも事実です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

13 − ten =